佐世保中央病院

DB等の仕様を大きく変更することなく移行

  • 事業内容 医療事業(急性期病院・回復期リハビリ病院・訪問看護ステーション)
    保健事業(健診センター)
  • 従業員数 3076名
  • url https://hakujyujikai.or.jp/chuo/

オンプレミス環境のBIシステムをバージョンアップ

お客様の要望

・可能な限りコストを抑えたバージョンアップ
・導入後のランニングコストの削減と、運用管理の軽減

採用の決め手

・OCI基盤の拡張性およびコストメリット
・既存環境と同一のオラクル社製品を採用することにより、既存の資源を最大限に生かし、最小の工数で確実なバージョンアップ

効果

・DB等の仕様を大きく変更することなく移行することができた
・新しい分析が可能なインフラを整備できた
・OCIへ移行したことで、運用管理が容易になり、コストが削減できた

導入の背景

社会医療法人財団白十字会は、1929年に佐世保市宮崎町に開設した富永内科医院からその歴史を始めました。戦火拡大・開戦・院長応召・空襲病院焼失・病院再建と永く続く苦難の道を乗り越え、現在は医療事業、保険事業、介護事業あわせて4病院・28事業所の規模まで成長しました。

急性期病院である佐世保中央病院と白十字病院は独自の電子カルテシステムを活かした地域ネットワークを連携の診療所と結び、より円滑な情報提供に支えられて、地域にとってなくてはならない施設づくりに励んでいます。

よりよい医療を提供するため、院内データの中核である電子カルテシステムや医事システムをデータソースとし、分析システム基盤をオンプレミス環境のOracle BI等で構築していました。しかしながらこの度、Oracle BI、Oracle Data Integrator のサポート切れおよび新病院開院に伴うユーザーの増加に対応するため、 可能な限りコストを抑えたバージョンアップが必要となり、移行の検討を進めました。

採用のポイント

このコストを抑えたバージョンアップという課題に対して、クロスキャットはクラウド基盤をはじめDB、ETL、BIの全てにおいて日本オラクル株式会社の提供するソリューションを採用いたしました。

「院内データ分析システムのバージョンアップ/クラウド移行における採用のポイント」

ポイント1 クラウド基盤:OCIを採用-柔軟な拡張性と高いコストメリット

OCIのライセンス体系は使用時間と構成によりコストが確定するため、連携病院の追加等に伴うデータ量の増加にも柔軟に対応することが可能です。

ポイント2 オラクル製品へのバージョンアップでコスト削減

同一ベンダー製品を採用することにより、既存の資源を最大限に生かし、最小の工数で確実なバージョンアップが実現可能です。
Oracle BI※1からOACへのバージョンアップが容易なことと、今後新しい分析が可能になることも採用のポイントとなりました。
※1:移行元バージョンによる

導入のプロセス

同法人のデータ分析基盤は、インターネットVPNを介し、医事システムや電子カルテシステムなどの院内データをOCI上にあるODIで抽出・変換・加工。分析に最適な形でDBに格納し、BIツールOACでデータ分析や可視化を行います。
電子カルテ等の情報を利用するため、セキュアなネットワークおよび基盤の構築が必須となり、難しい局面もありましたが、この難題をクリア。

コロナ禍の厳しい状況の中、遠隔でのプロジェクトとなりましたが、Cloud基盤のメリットを最大限生かし、プロジェクトは全てリモートワークにて実施しました。

導入効果

院内データ分析システムのバージョンアップ/クラウド移行により、以下の導入効果を得ることができました。

・既存オンプレミス環境のOracle Database の移行先として DBCS を採用。DBLink や 文字コード、その他関数などを大きく変更することなく移行することができた。
・今後取り組みたい機械学習やセルフBIが可能なインフラを整備できた。
・Oracle Cloud へ移行したことで、オンプレミス環境への移行に比べて運用管理が容易になり、コストが削減できた。

【本件はクロスキャットDX推進支援サービス「CC-Dash」のデータ利活用のためのフレームワークを活用しました。】

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