社会医療法人愛仁会

データ分析基盤をオンプレミスからOracle Cloud Infrastructure(OCI)へクラウドリフト
データ取得にかかる時間が1日半から10分になり業務効率大幅向上

  • 法人名 社会医療法人愛仁会(https://www.aijinkai.or.jp/
  • 設立 昭和33年
  • 本社所在地 大阪府高槻市
  • 事業内容 急性期病院4施設、回復期病院2施設、介護施設6施設、健診センター2施設、看護専門学校2校の運営
  • 従業員数 6,500名

案件概要

愛仁会は、地域医療・介護・保健・福祉活動を行う社会医療法人です。大阪・兵庫を拠点に、6,500人以上の職員が急性期病院、リハビリテーション病院、診療所、介護老人保健施設、訪問看護ステーション、地域包括支援センター、ケアプランセンター、ヘルパーステーション、健診センター、看護助産専門学校などで働いています。
愛仁会では、各病院の電子カルテデータなどをデータソースとした旧BIシステムのサーバ老朽化対応として環境刷新を検討されていました。更新に際しては、旧環境での課題であったレスポンスや動作の安定性向上、処理時間の短縮といった課題解決とともに、よりデータ利活用を推進するための環境として、診療系ネットワークからのアクセス環境や全職員が利用できる環境への拡充と長期に渡って安定的に利用できる環境整備が課題でした。

採用のポイント

  • オンプレミス環境と比較し、コストパフォーマンスが高いこと
  • 他病院でも導入実績があり、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)において強固なセキュリティが保たれていること
  • 旧BIのデータや帳票を大きな改修をすることなく移行できるため、信頼性を担保しつつ、労力を削減できること
  • 生成AIなどの将来の拡張性

導入効果

処理速度が格段に上がったことにより、業務効率が大幅に改善
-これまで企画部門によるデータ取得に1日、そこからPDF化に半日かかっていたのが、
10分程度で済むようになった。
-データ量が多いものをExcel化しようとするとタイムアウトが頻発していたが解消された。

AzureAD連携によるアカウント管理の効率化とシングルサインオンも実現し、職員への導入もスムーズに完了。

今後の展開

データベースの拡充を図り、高速・高性能なAutonomous Data Warehouse(ADW)をさらに活用していきたいです。
現在は旧環境から移行したダッシュボードしかありませんが、ダッシュボードの数・種類を増やしたり、セルフサービス機能やレポート配信なども活用し、全職員が必要な時に必要なデータに、すぐに・簡単にアクセスできる環境に育てたいと考えています。また、今後は生成AIの活用にも期待しています。

  • 愛仁会本部
    情報システム部門 部長
    田中 信吾氏

  • 愛仁会本部
    企画部門 課長
    金谷 甲輝氏

導入前について

Q

今回の移行PJを始めようとしたきっかけ、移行にあたって実現したいと考えられていた
ご要望、などを改めて教えていただけますでしょうか?

A

旧BIシステムのサーバ老朽化対応として環境刷新を検討しました。更新に際しては、旧環境での課題であったレスポンスや動作の安定性向上、処理時間の短縮といった課題解決とともに、よりデータ利活用を推進するための環境として、診療系ネットワークからのアクセス環境や全職員が利用できる環境への拡充と長期に渡って安定的に利用できる環境整備が課題でした。

Q

オンプレとのコスト比較やセキュリティ懸念もあったかと思いますが、
クラウド環境への移行に踏み切れた要因を教えていただけますでしょうか?

A

コスト比較においてはクラウドの方が優位との試算となりました。セキュリティについての懸念は、オラクル様よりOCIの安全性をご説明頂くとともに、構築ベンダーであるクロスキャット様やNW事業者様やNW保守ベンダー様には要件確認に時間をとって頂き、懸念事項の解消にご尽力を頂きました。

選定時の状況について

Q

クラウド環境への移行の中でも、なぜ、Oracle Autonomous Data Warehouse (ADW) 、Oracle Analytics Cloud (OAC)の導入を決めましたか?

A

ADWへの期待、OACのカバー範囲の広さ、データやダッシュボード移行に関わる信頼性や労力の削減、継続性の確保、コスト比較の結果などから導入を決定しました。

Q

なぜ、導入パートナーをクロスキャットに決定いただけたのでしょうか?

A

旧BIシステム構築・保守ベンダーはクラウドの実績がなく対応困難とのことでしたので、オラクル様にご相談しました。オラクル様よりクロスキャット様をご紹介頂き、医療系での実績もお持ちであったことからお願いすることにしました。

導入後の状況について

Q

導入した成果を感じるポイントを教えて下さい

A

データ処理時間の短縮、レスポンス・安定性の向上、Azure AD連携によるアカウント管理の効率化とSSOの実現などが挙げられます。

Q

Oracle Autonomous Data Warehouse (ADW) 、Oracle Analytics Cloud (OAC)のご利用について満足度を教えて下さい

A

旧環境から踏襲した機能については概ね満足しています。

Q

クロスキャットの今回のクラウドリフト支援に対する満足度を教えて下さい

A

特にストレスなくPJを進捗することができました。想定外の事象もありましたが、柔軟にご対応頂いたと思います。

Q

今後、Oracle Autonomous Data Warehouse (ADW) 、Oracle Analytics Cloud (OAC)を使ってやっていきたいことを教えて下さい

A

データベースの拡充を図り、高速・高性能なDBをさらに活用していきたいです。現在は旧環境から移行したダッシュボードしかありませんが、ダッシュボードの数・種類を増やしたり、セルフサービス機能やレポート配信なども活用し、全職員が必要な時に必要なデータに、すぐに・簡単にアクセスできる環境に育てたいと考えています。また、今後は生成AIの活用にも期待しています。

※Oracle、Java、MySQL 及びNetSuite は、Oracle Corporation、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。NetSuite は、クラウド・コンピューティングの新時代を切り開いたクラウド・カンパニーです。
※文中に記載された会社名、商品・製品名、サービス名は各社の登録商標または商標です。